充電コードを差したまま、洗面所の棚に置きっぱなしのLEDマスクを見た夜がありました。前に使ったのがいつだったか、思い出せませんでした。
高い買い物だったはずなのに、置き場所が「棚の上」から「棚の中」に変わった時点で、たぶん終わっていたんだと思います。
この記事では、LEDマスクを使ってみて実際に困ったことを5つ書きます。効くか効かないかの話ではありません。それは別に書いたので、そちらに任せます。ここで書くのは、買う前の私が知りたかったのに、どこにも書いていなかったほうの話です。
① 目のこと——アイシールドは、外したくなる
いちばん最初に気になるのはここだと思います。
LEDマスクには目を守るためのアイシールドが付いています。装着すると、当然ながら何も見えません。10分間、真っ暗です。
正直に書くと、外して使いたくなります。 スマホを見ていたいし、外したところで痛くも痒くもないからです。
ただ、ここは譲らないほうがいい場所だと思っています。光を直接目に入れないように設計されているとはいえ、まぶたを閉じても光は通ります。「痛くないから大丈夫」は、目に関しては当てにならない判断基準です。
光過敏症のある方、服用中の薬に光への感受性が関わるものがある方、目に持病がある方は、使う前に医師に相談してください。ここは自己判断でどうにかする場所ではありません。
② 10分の拘束——短いけれど、「何もできない10分」
「1回たった10分」と書かれていると短く感じます。実際、10分は短いです。
ただ、正確には何も見えない状態で10分です。スマホは見られません。本も読めません。テレビは音だけになります。動き回ることは一応できますが、顔に装着物がある状態で家の中を歩くのは、家族がいると気まずいです。
私の場合、これが効きました。10分が長いのではなく、「何もしない10分」を1日の中に確保するのが難しいんです。洗顔後、化粧水の前、寝る前——どこに入れても、その10分は他の何かを押し出します。
逆に言うと、もともと「湯船に浸かる」「寝る前に何もしない時間がある」という習慣がある方は、そこに重ねられるので負担が小さくなります。私はシャワー派だったので、置き場所がありませんでした。
③ 重さと圧迫感——顔の大きさに合う・合わないがある
装着してみると、思ったより顔に乗っている感覚があります。仰向けに寝転がれば重さはほぼ消えますが、座ったまま使うとずり落ちてきます。
これは商品によってかなり違う部分だと思います。シリコン製で顔に沿うタイプと、硬い樹脂製のタイプがあり、私が使っているのは前者です。硬いタイプは鼻のあたりが当たるという声も見かけますが、こればかりは自分の顔で確かめるしかありません。
顔が小さめの方ほど隙間ができやすく、逆に隙間があると光が漏れてまぶしく感じることがあります。ここは口コミよりも、返品条件を先に確認したほうが早い部分だと思います。合うかどうかは、かぶってみるまで本当に分かりません。
実際にかぶったときの重さやシリーズごとの装着感の違いは、CurrentBody LEDマスクを40代が1ヶ月使った正直レビューのほうに細かく書いています。
④ やりすぎのライン——毎日やれば早い、ではない
これがいちばん誤解しやすいところだと思います。
「早く変わりたいから毎日2回やる」は、たぶん逆効果になりやすいです。多くの製品が週3〜5回・1回10分程度を目安として案内しているのは、それ以上当てても足し算にならないと考えられているからです。
肌が敏感に傾いているとき、日焼けした直後、レチノールやピーリングを始めたばかりのときは、回数を減らすか一度止めるほうが無難です。私は日焼けした日はやらないことにしています。肌が落ち着いていない日にわざわざ足す理由がないからです。
判断の目安は、翌朝の肌が「いつもどおり」かどうか。 赤み・ヒリつき・かゆみが残るなら、頻度が合っていないサインだと考えています。
なお、ここに書いた頻度はあくまで一般的な目安です。製品ごとに設計が違うので、手元の説明書に書かれている回数のほうを優先してください。 ここで決まるのは「どのくらいから試すか」であって、「どれが正しいか」ではありません。
⑤ いちばん大きなデメリット——続かないこと
ここまで4つ書きましたが、実際に困ったことの本命はこれでした。
変化は、あるとしてもゆっくりです。1回や2回では何も起きません。つまり「手ごたえがないまま続ける期間」が必ず先に来るということです。
私が棚にしまってしまったのは、意志が弱かったからだと思っていました。でも、あとから考えると理由はもっと単純でした。
- 充電が切れていた(充電しに行く動作が1つ増える)
- 洗面所に置いていたので、寝る前に取りに行く必要があった
- アイシールドをどこに置いたか分からなくなる日があった
手順が1つ増えるごとに、やらない日が増えます。 これは性格の問題ではなく、置き場所と充電の問題でした。使う場所のすぐ横に置いて、充電しっぱなしにできる形にしてから、やっと続くようになりました。
美顔器を選ぶときに「機能」を先に見ていたのですが、私にとっては「手順がいくつ増えるか」のほうが結果に効いた気がします。続けやすさを軸にした比較は40代の美顔器おすすめ|たるみ・ハリ不足で選ぶに整理してあります。
それでも、やめなかった理由
デメリットばかり並べましたが、私はまだ持っています。
続いた理由は、たぶん「かぶって座るだけ」で終わるからです。手を動かす必要がなく、塗る順番も覚えなくていい。手順が少ないケアは、気力がない日でも生き残ります。
逆に言えば、「もっと丁寧にケアしたい」という気持ちで買うと、たぶん合いません。これはケアを増やす道具ではなく、ケアを1個で済ませる道具でした。
「そもそも効果はあるの?」というところが引っかかっている方は、先にLEDマスクは効果ない?40代が感じにくい理由を読んでおくと、期待する場所を間違えずにすみます。
買うなら、シリーズ1とシリーズ2のどちらか
ここまで読んで「それでも欲しい」と思った方が、次にぶつかるのがこれです。名前が似ていて、値段が2万円ちがいます。
| シリーズ1 | シリーズ2 | |
|---|---|---|
| 波長 | 633nm+830nm の2波長 | 633nm+830nm+1072nm の3波長 |
| LED数 | ― | 236個 |
| 1回の使用時間 | 10分 | 10分 |
| 価格(税込) | ¥55,000 | ¥77,000 |
私が使っているのはシリーズ1のほうです。上位モデルを選ばなかったのは、ケチったからではありません。
この記事でずっと書いてきたとおり、私にとっての壁は性能ではなく手順の数でした。波長が1つ増えても、洗面所まで取りに行く動作は減りません。2万円を足して深く届く光を買うより、続く形をつくるほうが先だと判断しました。
では、シリーズ2を選ぶべきなのはどんな人か
「私はシリーズ1で足りた」で終わらせると不親切なので、逆側も書きます。
先に正直なところを書くと、私はシリーズ2を使っていません。だから使用感の比較はできません。以下は、確認できた仕様の差から言えることだけです。
差額は¥22,000。それで増えるのは波長が1つ(1072nm)です。使用時間も頻度も変わりません(どちらも1回10分・週3〜5回)。つまり、かかる手間はまったく同じです。
ここが判断の分かれ目になります。
① 手間が同じなら、「続けられるか」の壁は2でも同じ高さです。 この記事で書いてきた、充電と置き場所の問題は、上位モデルを買っても消えません。「高いものを買えば続くはず」は、たぶん逆です。5万5千円で挫折するか、7万7千円で挫折するかの差にしかなりません。LEDマスク自体が初めてで、続く自信がないなら、シリーズ1から入るほうが損が小さいと思います。
② ただし「あとから買い替える」は現実的ではありません。 ここは正直に書いておきます。シリーズ1を使ってみて「もっと欲しい」となったとき、シリーズ2に乗り換えると¥55,000がまるごと余ります。LEDマスクは消耗品ではないので、2台持つ意味もありません。買い替えの逃げ道が実質ないぶん、すでに何かのスキンケアを1年以上続けられている自覚がある方は、最初からシリーズ2を選ぶほうが結果的に安く済む可能性があります。
まとめると、性能で選ぶのではなく、自分がどちらで失敗しそうかで選ぶのが現実的です。
- 続くかどうかが不安 → シリーズ1(¥55,000)。挫折したときの傷が2万円浅い
- 続ける自信がある・買い直したくない → シリーズ2(¥77,000)。あとから足せないぶん、最初に決める
なお、1072nmが具体的にどこにどう働くのかは、この記事では書きません。CurrentBodyの公式サイトを確認しようとしましたがアクセスできず、裏を取れていないためです。販売ページで必ずご自身で確認してください。
使い方は1回10分・週3〜5回。公式FAQは「1日1回10分間、週に3-5回継続して使用していただくと、約8週間で目に見える効果が期待できます」としています(シリーズ1の仕様表は「1回10分、週4回」)。毎日やるものではありません。④で書いたとおり、休息日をはさむ前提の設計です。
スペック・返品条件・1ヶ月使った記録はCurrentBody LEDマスクの口コミ・レビューに詳しく書いています。買う前に返品条件だけは読んでおいてください。「30日以内なら返品可」は未開封のものだけが対象で、使ってから合わなかった場合には使えません。
肌のハリそのものについて整理したい方は、肌にハリがない40代へ|化粧品を足しても戻らない理由もあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. アイシールドをつけないで使ってもいいですか?
A. おすすめしません。まぶたを閉じても光は通りますし、「痛くない」ことは安全であることの証明にはなりません。付属している以上は、使う前提で設計されていると考えたほうがいいと思います。
Q. 毎日使ったほうが早く変わりますか?
A. 多くの製品が週3〜5回を目安に案内しています。それ以上当てても足し算にはなりにくいと考えられているので、まずは説明書に書かれた回数から始めるのが無難です。
Q. 使ったあと、赤くなりました。続けて大丈夫ですか?
A. 翌朝まで赤みやヒリつきが残るなら、一度止めて様子を見てください。日焼け直後・レチノールを始めた直後は特に出やすいです。おさまってから、回数を減らして再開するほうが安全です。
Q. 化粧水の前と後、どちらで使いますか?
A. 洗顔後、何も塗っていない状態で使う設計のものが多いです。マスクの内側が汚れる問題もあるので、まずは説明書に従ってください。
Q. 買ってから合わなかった場合、返品はできますか?
A. 製品とショップによって条件がまったく違います。「開封後は不可」の場合も珍しくないので、買う前に返品条件のページを読んでおくのがいちばん確実です。装着感は届くまで分からないので、ここは事前に確認する価値があります。
Q. 目や肌に持病があっても使えますか?
A. 光過敏症の方、妊娠中の方、皮膚疾患のある方、服用中の薬がある方は、使用前に医師へ相談してください。ここは記事や口コミで判断する場所ではありません。
まとめ:デメリットは「効かないこと」ではなかった
LEDマスクを使って実際に困ったのは、次の5つでした。
- 目を守るアイシールドが必要で、その10分は何も見えない
- 10分は短いが、「何もしない10分」を確保するのは難しい
- 装着感は商品差が大きく、かぶるまで分からない
- 毎日やれば早い、ではない。翌朝の肌が判断の目安
- いちばん大きいのは、続かないこと
買う前の私は「効果がなかったらどうしよう」を心配していました。実際にぶつかったのは、そこではありませんでした。効くかどうかの前に、棚から出すかどうかで決まっていた。 5万円の道具が負けた相手が、充電コードの位置だったとは思っていませんでしたが。



